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ミウラとヒト

「経験はお金で買えない」~人生が拓けた海外駐在~

今回の記事では、韓国ミウラ工業株式会社で駐在員経験のある山口さんに、海外勤務を経験する前後でどのような変化があったのか、お伺いしました。ラジオ番組「蒸熱!MIURADIO(ミウラジオ)」(放送期間:2021年1月~2023年12月)のパーソナリティー「猪井真弓さん」によるインタビューです。

プロフィール

やまぐち こうへい山口 浩平

YAMAGUCHI Kohei

グローバル技術部 部長
2004年入社

宮城県出身で、県内の大学にて工学を専攻。卒業後、三浦工業に入社し、ボイラ技術部およびグローバル技術部での経験を積みました。2016年から約8年間、ミウラ韓国に駐在し、現地での製品開発や技術支援に携わりました。
現在はグローバル技術部に所属し、各国のニーズに応じた製品開発を担当しています。家族は妻と子ども2人。韓国での駐在生活を通じて家族全員が韓国を大好きになり、今でも年に2〜3回は旅行で訪れています。

山口 浩平

猪井さん:本日はお忙しい中ありがとうございます。2004年に三浦工業へ入社後、ボイラ技術部に配属されたそうですね。海外駐在は2016年からとのことですが、どんな経緯だったのでしょうか?

山口さん:特に海外赴任を希望していたわけではなかったので、正直なところ最初は放心状態でしたね。(笑)でも、妻に相談したら驚きながらも理解してくれて…長女の小学校の入学式を見届けてから渡韓しました。最初の1年は単身赴任でした。

猪井さん:韓国での生活はいかがでしたか?

山口さん:韓国は日本人にとって住みやすい国です。日本語が堪能なスタッフもいるので、韓国語が話せなくても問題はありません。一番大事なのはモチベーションですね。私は、韓国に行く前に独学で韓国語を勉強して自己紹介は丸暗記して臨みました。

猪井さん:すごいですね!独学ですか…

山口さん:自分の言葉で現地スタッフと話したかったんです。会議の場で言いにくいことを通訳を通して言わせることにためらいを感じていました。自分の口から伝えたいという思いが強くなりました。今では、日常会話も業務も問題なくこなせるくらいになりました。現地社員やお客様と直接やり取りできるようになったことで、仕事の幅が広がり、信頼関係の構築にもつながったと感じています。

当時の森岡社長(右列前から2番目)と駐在員メンバー

猪井さん:韓国での業務について教えてください。

山口さん:設計開発や量産維持、クレーム対応、現地社員の育成など幅広く担当しました。
私が赴任していた頃に比べて、現在ミウラ韓国の売り上げはおよそ1.5倍になっています。今は、性能も対応もサービスも良い「ボイラNO.1はミウラ」と言っていただけるほど信頼されています。また、赴任当時の社長が「自由にやってみなさい」と背中を押してくれたことで、設計業務に加え、現場対応や顧客との折衝、検査当局へのロビー活動など、幅広い業務に挑戦する機会を得ました。設計という枠を超えて、さまざまな立場の方と対話を重ねることで、視野が大きく広がったのは、海外ならではの経験だったと思います。

猪井さん:韓国ではどんな企業にミウラのボイラが使われているんですか?

山口さん:半導体、電子機器、自動車、食品などが多いですね。韓国経済は財閥企業の力が絶大で、駐在当時は上位5位までの財閥グループがGDPの50%以上を占めるといわれていました。財閥企業の厳しい要求に対応するための製品を日本のグローバル技術の協力を得て開発し、最終的には財閥企業からも信頼を得られるまでになりました。私一人でできたことは大きくないですが、微力ながら貢献できたことは大変うれしく思っています。今は、帰国して私がグローバル技術に所属することになり、海外に駐在しているスタッフを支える立場ですが、当時の経験はとても生かされていますね。

猪井さん:1年後、ご家族も韓国に来られたんですね?

山口さん:はい。ただ、子どもの学校の都合で家族はソウル、私は工場(天安工場)がある地方都市で「韓国内単身赴任」でした。

猪井さん:それは、大変でしたね。

山口さん:でも、妻の明るさと行動力に助けられました。子どもを通じて交流関係が広がり、妻が料理や習字、ネイルなどの資格をもっていたこともあって外交官や大企業の方など普通は出会えない方々とお話できる機会にも恵まれました。仲良くなった方々とは、グランピングに行ったこともありましたね。

猪井さん:素敵な奥様なんですね。お子さんたちは、ソウル日本人学校に通われたそうですね?

山口さん:はい。6年間通いました。年齢の違う子どもたちが自然に交流できる良い環境で、偏見もなく、みんなが優しい雰囲気でした。2人とも「また海外に住んでみたい」と言っています。

ドイツ・トルコのグループ会社の皆さんと韓国でランチ

猪井さん:韓国の食文化も魅力的ですね。

山口さん:そうですね。寮の食事も美味しかったですし、外食も楽しかったです。韓国の飲み会は、盛り上がりますよ。時間が遅くなるほど人数が増えて、最後は、知らないおじさんと肩を組んでカラオケを…なんてことも。(笑)

猪井さん:印象に残っているエピソードを教えてください。

山口さん:韓国での生活で何より印象に残っているのは、人の温かさです。赴任して間もない頃、バス乗り場で迷っていた私に声をかけて道を教えてくれたり、公共交通機関がない場所で歩いていると「乗っていく?」と車を止めてくれる方がいたり…。そんな親切な場面に何度も出会いました。
また、韓国では“社交辞令”がほとんどありません。「今度飲みに行きましょう」と言えば、次に会ったときには本当に飲み会がセッティングされている。行動力のある方が多く、「決めたらすぐ動く」という姿勢には、学ぶことが多かったです。

猪井さん:それらの経験が山口さんに与えた影響は?

山口さん:性格が明るくなりましたね。また、「とりあえず動いてみる」行動力がつきました。本音で話をする文化ですので私自身も社交辞令が減りましたし、異なる文化や考え方を知ることで私の価値観や行動にも良い影響を与えてくれました。

ミウラ韓国 技術部のメンバーと山登り

猪井さん:希望した海外駐在ではなかったかもしれませんが、人生の分岐点になったわけですね。

山口さん:そうですね。駐在して良かったと思っています。「日本ではこうだ」という考え方に固執しなくなりました。「国や地域によって特有の考え方がある」と柔軟に対応できるようになったのも、駐在の賜物ですね。

猪井さん:海外に興味がある方へメッセージをお願いします。

山口さん:少しでも興味があるなら、ぜひ挑戦してほしいです。長期で海外に住めるというのはなかなかできない経験です。大変なこともあると思いますが、行かないとわからないことがたくさんあります。「経験はお金で買えない」これは本当に実感しています。

猪井さん:最後に、今後の目標は?

山口さん:海外駐在を経験して強く感じたのは、日本と海外のミウラグループがもっと密接につながることで、より大きな成果を生み出せるということです。単なる連携ではなく、互いの強みを掛け合わせて新しい価値を創出する“かけ算”のような関係を築いていきたいと思っています。
海外拠点には、それぞれの市場や文化に根ざした課題があります。そうしたボトルネックを解消し、現地社員がより力を発揮できる環境を整えることが、私の次なるミッションです。
韓国での8年間の駐在を通じて得た経験と信頼関係は、今の自分の大きな財産です。だからこそ、ミウラグループはまだまだ成長できると確信しています。その可能性を引き出すために、これからも日本と海外をつなぐ架け橋として挑戦を続けていきたいです。

あとがき

猪井さん:山口さんの行動力に感服いたしました。素敵な奥様にもぜひお会いしてみたいです。「後悔する前に行動する」そんな強い信念が新しい世界へと誘ってくれたんですね。海外に興味を持っている方は、ぜひ山口さんに声をかけてみてください。きっと優しく海外赴任について教えてくれると思いますよ!

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