
ミウラ×今治造船 「現場のために!」会社を超えて実現した作業用ユニフォーム開発の舞台裏
この方にお話を伺いました
くろかわ ゆうじ黒川 裕司
KUROKAWA Yuji
今治造船株式会社
人事総務本部 人事企画グループ グループ長、勤労グループ 丸亀勤労チーム チーム長を兼務。作業服刷新プロジェクトを中心となって推進し、約2年にわたる開発をリードした。現在は採用・教育をはじめ、人事企画に幅広く携わる。
むかい りょうた向井 亮太
MUKAI Ryota
今治造船株式会社
丸亀工場 船殻グループ 組立チーム 係長。造船現場に近い立場から実際の作業環境や現場の声を踏まえ、安全性と働きやすさを追求した作業服づくりに携わった。
いそだ しゅんすけ磯田 隼佑
ISODA Shunsuke
今治造船株式会社
丸亀事業本部 今治造船グループ 設計統括室 設計統括チーム 係長。設計部門に所属しながら、生地や仕様の検討などにも携わった。
ながお ゆうき長尾 祐樹
NAGAO Yuki
株式会社三浦マニファクチャリング
2006年入社。製造現場でライン組立や製造支援などを経験し、現在は人材開発部門で採用や社員教育に携わる。今回の作業服刷新で、ミウラ仕様のつなぎ開発を担当。
1. 始まりは、今治造船の作業服の刷新
まずは、このプロジェクトが始まったきっかけから教えてください。
(ミウラ)
今治造船では、どのように作業服を開発されたのでしょうか。
(今治造船)

そのノウハウを、三浦マニファクチャリングに共有されたんですね。
(今治造船)
他社にこうした開発ノウハウを提供するというのは初めての経験でした。ただ、ミウラさんとは長年のお付き合いがあり、深い信頼関係を築かせていただいています。会社としても「ミウラさんのお役に立てるならぜひ協力しよう」と後押しがありましたので、私たちの知見を惜しみなく提供させていただきました。
(今治造船)

2. 「そのままでは使えない」。現場の声から始まったミウラ仕様
長尾さんは、このプロジェクトを任されたとき、どのように感じましたか。
(ミウラ)
今治造船さんの作業服は、上下が分かれたセパレートタイプです。一方、ミウラの製造現場には、セパレートとつなぎの両方があります。当初は、管理のしやすさやコスト面も考えて、セパレートに一本化できないかという話もありました。
でも、長年つなぎを着ている人にとっては、単なる作業服ではなく“ユニフォーム”なんですよね。一着で済むし、少しルーズに着るとかっこいい。それぞれに着こなしやポリシーもあるので、それがなくなるとなれば、簡単には納得してもらえないだろうなと思いました。

最初は、今治造船の作業服をベースに試作品をつくったんですよね。
(ミウラ)
ところが、結論から言うと……大不評だったんです。(笑)
大不評! なぜですか?
(ミウラ)
今治造船さんの現場は、上から溶接の火花を浴びるような作業も多く、防護性が非常に重要です。そのため、作業服もかなり高いレベルの安全性を備えていました。
一方、作業環境が異なるミウラに同じ仕様をそのまま取り入れると、少しオーバースペックでした。
(今治造船)
(今治造船)

そこから、改めて現場の声を集めたんですね。
(ミウラ)
それなら、つなぎならではの良さをなくさず、安全で快適なものをつくろうと方向性を決めました。セパレートのように市販の空調服を使えない代わりに、空調ファンを取り付けられるつなぎをつくることにしました。
3. 安全に、快適に。現場に合わせてつくり込む
ミウラ仕様のつなぎでは、どんなところにこだわったのでしょうか。
(ミウラ)
(今治造船)

そして、空調ファンも取り付けられるようにしたんですね。
(ミウラ)
それから、現場のみんなが使い慣れているペン差しも残しました。機能を新しくするだけではなくて、今までのつなぎで大事にしてきたものも残したいという思いがありました。

実際に着てもらって、反応はいかがですか。
(ミウラ)
生地を薄くして涼しくすること、燃え広がりにくくすること。その二つは実現できました。ただ、空調ファンの風の入り方など、実際に夏に着て初めて分かる課題も出ています。みんなが着てくれたら完成、という感覚は全然なくて。次はどこを改良しようかと、すでに考えているところです。

4. 会社を越えて、つながるということ
皆さん本当に仲がいいですよね。プロジェクトは、どんなふうに進めていったのでしょうか。
(ミウラ)
(今治造船)

今回のプロジェクトを振り返って、それぞれどんなことを感じていますか。
(今治造船)
(今治造船)

(今治造船)
実は今治造船の現場でも、つなぎが欲しいという声があります。今度はミウラさんのつなぎを参考に、今治造船仕様へアレンジできるかもしれません。
(ミウラ)
(今治造船)
