ミウラFEのこだわり工具を見せてもらいました!!
そこには、ズラリと並んだ工具紹介。工具ごとに、強みや使い勝手・導入メリットなどが、こと細かく記されてあります。
垣間見えたのは、ほかでもない、ミウラFE(フィールドエンジニア)の工具に対する情熱…。
ぜひ会って話をしたい!
紹介工具数ダントツNo.1のFEを訪ね、ミウラplus初の支店訪問取材を実施。理工系漫画家の見ル野栄司さんとともに、話をお聞きしてきました。
お話を聞いたFE
わたなべ ただひさ
渡辺 公久
北海道・東北メンテ技術推進部 部長
(仙台支店勤務)
プロフィール
愛媛県川之江市出身。1991年入社。
鉄工所でアルバイトをした経験があり、機械いじり・ものづくりに関わりの多い学生時代を過ごした。機械メーカーを志望しミウラに入社した後は、32年間メンテ職ひと筋。ミウラのたいていの機種はメンテナンスできるというベテランFE。
趣味はオートレース、読書、出張先の街歩き。
たかはし さとし
高橋 聡
北海道・東北熱利用メンテ技術課 課長
(仙台支店勤務)
プロフィール
宮城県仙台市出身。1998年入社。
学生時代にフェンシング部に所属し、競技用の電気審判器に使われる配線点検などを行っていた。「その頃から、機械に携わる仕事を探し求めていたのかも?!」と語る。FE歴25年。近年は、熱利用商品の試運転業務を担当している。
余暇は、映画やYouTubeなどの動画鑑賞をして過ごすことが多い。
聞き手(この記事の筆者)
みるの えいじ
見ル野 栄司
漫画家
プロフィール
デビュー前は、設計開発の会社に10年ほど勤務しており、漫画家としては異色の経歴を持つ。
本テーマの実施にあたり、ミウラFEの工具愛・秘めた情熱をじっくり聞きだすには、理工系の豊富な知識と経験、そして的確な表現ができる見ル野氏しかいない! として白羽の矢が立った。
そして、いざ仙台へ。
ベストセラーに、ものづくりの人々の姿を描いた『シブすぎ技術に男泣き!』がある。
技術者にとって、工具とは???
工具は新しいものがいいわけではない。
どんなに安くて古くても、一緒に現場で課題や困難を乗り越えてきたという実績が愛着となり、戦友となる。
もちろんツールとしても相方という存在であることは間違いなく、困った時に助けてくれるありがたさも忘れてはならない。
そのタイプは様々で、職業の現場によって違ってくる。
例えば精密機器の組み立てをする技術者はノギスを常に持っていて、その動きの柔らかさでどれだけ多く使用しているかがわかるし、常に手入れをして綺麗にしている。
スパナやドライバーも、汚れたら油をふき取り、元にあった場所に収納する。
そうすればまた使う時に効率よく作業ができるからだ。
現場ではいかに精度よく効率よく仕事をこなすかが大事になってくる。
そのためには必要な工具を準備してスムーズに目的を達成することが重要である。
工具を忘れたり壊れていたりすることはプロとしてあってはならない。
整理整頓を怠ることで、そういう事態が生まれて自分を苦しめることになり、さらに現場や会社にも迷惑をかけてしまうのだ。
まさにプロの技術者にとって工具は鎧であり刀であり戦友や相方でもあるのだ。
ミウラのFEはあらゆるパターンの現場を経験する強者揃いであり工具に対しての思い入れも深いはずである。
ということで漫画家見ル野栄司は、長い経験を持つ二人のFEにお会いしてきました。
どんな工具を持っていて、どんな思い入れがあるのか?
そこから蒸気のように湧き出る熱いFE魂に触れてくることにしました。
ミウラFEの、こだわり工具を拝見! 著:見ル野 栄司
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ミウラFEの、こだわり工具を拝見!
見ル野 栄司
みるの えいじ 以下、MIRUNO
MIRUNO:
今やボイラに限らず『熱・水・環境』の幅広い製品群をカバーする三浦工業!
最前線でお客様と関わる 熱のプロフェッショナルであるFEたちは
どんなこだわりの工具を持っているのか?
今回!
この仙台支店にいるという
強者FEのこだわりの工具を
MIRUNO:
拝見させてもらう!
北海道・東北メンテ技術推進部 部長 渡辺 公久 氏 (54歳)
わたなべ ただひさ 以下、WATANABE
北海道・東北熱利用メンテ技術課 課長 高橋 聡 氏(47歳)
たかはし さとし 以下、TAKAHASHI
MIRUNO:
はじめまして~
お二人のFE歴は何年目なんですか?
TAKAHASHI:
私は入社25年目で
22年間ボイラメンテを経験しました
今はコンプレッサなど熱利用製品に関わることが多く
試運転立ち上げの補助を任せられています
WATANABE:
私は入社32年目で
高橋くんと同じくFE一筋です
今はメンテ業務の技術的フォローと
新人若手FEの指導教育をメインでしております
とは言え 現場も出ますし
点検・保守・修理などなんでも引き受けてますので
常に忙しくさせてもらってます
MIRUNO:
かなりのキャリアですねー
工具もぜひ見てみたいです
WATANABE:
どうぞ!
こちらに準備しておりますので
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【ズラ~~】
MIRUNO:
こんなに!
全て渡辺さんおひとりが所持している工具なんですか?
WATANABE:
はい!長くやっていますからね
MIRUNO:
オレンジにペイントをしている
WATANABE:
現場あるあるでして
他人が間違えて持っていってしまうことがあるので
MIRUNO:
電気関連も充実している
WATANABE:
センサー系の配線もありますので
MIRUNO:
そこに長いラチェットレンチがあるのですが?
必要なんですか?
WATANABE:
はい
WATANABE:
異形ソケット用のラチェットです
[ 異形ソケット ]
[ プラグ ]
WATANABE:
スケールなどが付いていないか
ボイラの中を覗ける穴があるのですが
それをふさいでいるプラグを取るための治具でして
WATANABE:
設置場所によっては 壁が邪魔で
かなり長いラチェットじゃないと対応できないことがあるもので
重宝しています
※ラチェットレンチ・・・ボルトの締め付けや取り外しに使用する工具
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MIRUNO:
現場経験あっての特殊工具なんですね
他に独自の工具などありますか?
WATANABE:
作ってもらった特殊工具ならこちらです
ブラッシュアップしていって
今は3のものを使っています
WATANABE:
これはフランジ回しというもので
[ フランジ ]
鋼管にフランジを取り外しする時に便利な工具です
※フランジ・・・部材の端部を他の部材などに接合するためのツバ
WATANABE:
昔はこのチェーンレンチを使っていたのですが
これがなかなか力が入らないんです
WATANABE:
ですが会社支給のこれを使うと
力が入ってかなり回すことができるんです
WATANABE:
最終的に埼玉の業者さんに頼んで
これがベストになりました
回してみますか?
MIRUNO:
凄い!どんどん締めこめられる!
【ぐん ぐん】
WATANABE:
かなりがっちりしたものでして
作ってもらった業者さんに感謝しています
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WATANABE:
あとは
硬いチューブを切断する このチューブカッターです
WATANABE:
ハサミだと断面が潰れてしまうし
カッターだと斜めに切れてしまうのですが
このチューブカッターだと 真っすぐ綺麗に切れるんです
綺麗に切れないと配管継手の中で液漏れなどを起こしてしまうので
とても重要なんです
MIRUNO:
これだけ沢山工具があると
渡辺さんの工具箱は かなり大きそうですね
WATANABE:
現場を一発で決めたいので
必要そうな工具は全部持っていきます…
車にまた取りにいくのは効率が悪いですしね
MIRUNO:
高橋さんの工具箱はどんな感じですか?
TAKAHASHI:
私のはコレです
【ドカッ】
MIRUNO:
バケツ型?
TAKAHASHI:
工具をよくなくすので
パッと見てどこに工具があるかわかるようにしているんです
あと 水が欲しい時に
布を取ればバケツになる仕組みです
MIRUNO:
考えられているんですねー
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TAKAHASHI:
私は試運転が多いので
それ関連の工具が多いです
WATANABE:
仕事のやり方や その人それぞれの考え方によって
FEごとに工具箱が違ってきますね
MIRUNO:
なるほど~
高橋さんのこだわりの工具ってありますか?
TAKAHASHI:
私はこのサイトグラス遮蔽版ですね
サイトグラスが割れてしまった場合に
蒸気が漏れないように
この板でふさいで応急処置をします
【プシュー】
※サイトグラス・・・配管内の状況を ガラス窓を通して直接目視確認するための機器
TAKAHASHI:
こうやってボルトで挟み込むんですが
これを作ってくれた業者さんには思い入れがありまして…
TAKAHASHI:
2011年に起きた東日本大震災の時に
ちょうどその人と一緒の現場でして
ボイラを動かしている時に凄い揺れがおこったんです
【グラ グラ グラ グラ】
【大丈夫ですか?】
TAKAHASHI:
電気も全て止まってしまって
みんなでいたほうが安全ということで
自宅に数日泊めてくれたんです
【ありがとうございます】
TAKAHASHI:
今は亡くなってしまいましたが
この遮蔽版を見ると
いつもあの優しさを思い出して感謝するんです
MIRUNO:
男泣きですね!
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MIRUNO:
最後に車をどうカスタマイズしているか
興味があるのですが?
TAKAHASHI:
こんな感じです
TAKAHASHI:
やはり私は試運転が多いので
電気関係のものを多く積んでいますね
MIRUNO:
綺麗に整ってますねー
WATANABE:
車も工具箱と同じく
FEの現場に合ったカスタマイズがされています
MIRUNO:
ベテランのお二人から
若手FEさんにアドバイスなどありますか?
TAKAHASHI:
実は震災の後の工業団地で
ミウラのボイラを使っているところが一番最初に復帰したんです…
地味な仕事ですが
世の中の役に立っている仕事だということに
誇りを持ってほしいです
WATANABE:
FEの現場は
他の業者(職人)さんたちと一緒に仕事をすることが多いのですが
その人たちが何の作業をしているのかなど理解して
ちゃんとリスペクトをしてほしいですね
あと工具を投げるなんてもってのほかで
絶対に大事にすることを心がけてほしいですね
MIRUNO:
こだわりの工具を持つ強者FEたち!
生き様そのものにも 美しきこだわりあり!
END
まとめ
『現場は自分の目で見るまで信用してはいけない』これがお二人の言葉として印象に残りました。
それは、お客さんからの電話を鵜呑みにしてしまうと、まったく違う故障だったりすることが珍しくないから…。
現場では何が起こるかわからない…。だからこそ、工具を沢山積んで会社を出るのです。
出発前、経験から来るカンを働かせ、『多分これが必要になるだろう』と思いながら必要な工具を磨いている姿が目に浮かびました。
渡辺さんの『工具を投げるなんてもってのほか』という言葉。
一緒に戦っている相方を投げるやつがあるか!ということ。胸に刺さります。
曰く、『いい仕事をした職人は必ず工具がいいからと言う』…これは自分の力だけではないという謙遜ではあるのですが、そもそもその工具を活かしたその人こそが優れているのだということです。
いい仕事をする技術者は工具を大事にして、愛を持って管理をしているのです。
漫画には描けませんでしたが、高橋さんに遠隔同期カメラ(LINKLET)を紹介してもらいました。
これは例えば現場の若手が遠隔でベテランからの指示を受けて作業を行うというハイテクなもの。これも工具のひとつです。
テクノロジーの進化で工具は進化していきますが、このハイテク機器も長く大事に使われていくことでしょう。
渡辺さんは最後に、現場で一服するためのマキタの充電式コーヒーメーカーを見せてくれました。
インパクトドライバーと同じ電源で動くもので、愛用しているとのこと。
これも工具のひとつであり、癒しを与えてくれるのでしょう。
多くの工具たちに囲まれている渡辺さんは幸せそうでした。
そう、工具とは持っていると安心するものなのです。
備えあれば憂いなし。
人間にとって安心こそが集中力の源。
安心して現場の仕事に取り組めることが最高のパフォーマンスを引き出してくれるのです。
ミウラのFEたちと工具は一心同体。
工具たちよ!ありがとう。