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ミウラとコト

【前編】ミウラで「副業トライアル」!? 〜副業をしている2人に聞いてみた〜

ミウラグループでは、2023年11月から2024年9月までの間、「副業制度のトライアル※」期間を設けており、現在、本社拠点含めて21名が副業をしています(2024年4月3日時点)。この数字を見てどう思いますか?ミウラグループの社員数からすると、少ないような気もします。今回の記事では、「実際に副業をしている人の声」と、「副業に対してどんなイメージを持っているのか?」の2本立てで、副業トライアルの現状をお届けします。前編では、実際に副業をしている2名にヒアリングしました。

※対象はミウラグループ会社(一部を除く)/条件付き/副業形態によって届出が必要としています。


ご協力いただいたメンバー

副業トライアル中のAさん

ミウラグループ会社 所属 (20代)

プロフィール

【趣味】絵・ゲーム
【一言で言うとどんな性格?】陰気
【ミウラに入社した理由】
学生時代のバイト先に、ミウラ社員の方が来て、楽しそうに仕事の話をされていたので気になっていた。
【副業の業種】イラスト

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副業トライアル中のBさん

三浦工業 所属 (40代)

プロフィール

【趣味】育児・子どもと遊ぶ
【一言で言うとどんな性格?】マイペース
【ミウラに入社した理由】
 実家が三浦工業本社のすぐ近くなので。
【副業の業種】資料・アイディア提供

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\副業始めてみました/

気になる副業の中身は!?

編集部:早速ですが、おふたりはどんな副業をされているんでしょうか?

Aさん

私は、デジタルで”オリジナルイラスト”を描いています。今はSNSを通じて依頼を受けていて、本の表紙とかも描かせてもらっています。

学生時代から独学で描いてSNSにアップしていて、手応えを感じていました。就職活動をしていた頃に「好きなことを仕事にしたら嫌いになる」って聞いたので、就職先は違う業種にしようと思っていました。

Bさん

僕は、ある歴史家の先生が連載されている歴史系webマガジンの記事内容チェックと資料提供、ちょっとしたアイディア提供みたいなことをしています。

もともと歴史が趣味だったんです。中学の頃からずっと追いかけていて。ネットで発信していたら、そのうち「情報を教えてほしい」という依頼が来るようになって、無償で資料をお渡ししたりしていました。「歴史をめぐるツアーをつくりたいから協力して欲しい」と旅行代理店から連絡をもらったこともあります。

編集部:副業トライアルがはじまると聞いて、どう思われましたか?

Aさん

「ようやくか」と思いました。実は数年前、採用活動の面接のときに「副業やっていいですか?」って聞いたんですけど、「今はそのような制度がなく、できない。」って言われたんです。

当時の私にとって副業は「趣味の延長」で、趣味自体やめるわけじゃないから、しょうがないかなと思いました。

でも、今となってはSNSを通じて仕事の依頼も続いていて軌道にも乗ってきているので、本運用にならなかったら、ちょっと今後を考えてしまうかもしれないですね。。。

実は、私の知人も同じ状況な方もいて・・・。

他にやってみたい仕事があるので「副業できないのなら仕事を辞めようかな」と悩んでいた矢先に、副業トライアル期間がスタートしたため、「仕事を辞めるのをやめた」なんて方もいました。

編集部:なるほど・・・。現代の就職活動の傾向でも、「副業可否」によってフィルタをかけている、なんて学生も多いと聞きますよね。表には出していないけれど、そう考えている人は多いのかもしれませんね。Bさんはいかがでしたか?

Bさん

僕は、今までも何度かお仕事の相談をいただいていたので、すぐに「あ!これを副業にしよう」と思いました。繋がっていた歴史家の先生に、「副業OKになりました」と伝えたらすぐに金額を提示されて、お仕事になりました。

編集部:それまでは、歴史のことを副業にしたいとは思っていなかったのですか?

Bさん

無償でもやりたいことだったので、「これを収入に」とは思ってもいなかったです。ただ、何度かお話はいただいていました。

本業で収入はしっかり確保された上で、自分の好きなことをやらせてもらっているので感謝です。もともと余暇でやっていたことが評価されて、収入も増えるので夢のようです。自分にとっては、今後トライアルが終わって「やっぱり副業NGです」ってなったとしても、無償でやり続けることだと思うので。

副業のある生活って?

編集部:お二人とも、ミウラの仕事と副業の内容が繋がっていない感じですが、どちらもいい感じで気分転換みたいな感覚でしょうか?

Aさん

そうですね。もし繋がっているところがあったら、両方嫌になるかもしれません。

Bさん

僕は趣味を嫌になったことがなくて。。作品がこの世に出されるのは先生で、僕はあくまでサポートする立場。そこにプレッシャーがないというのも大事ですね。

編集部:副業で収入を得るって、どんな感覚ですか?会社の給料とはまた違う感じですか?

Bさん

「自分の好きなことがお金になる」というのは金額に関わらずうれしいことですね!お付き合いする方もプロレベルになり、マニアックな話ができるのがうれしいです。

Aさん

副業で得られる収入は「自分次第」ですよね。本業は「基本給」があるので、与えられた仕事をしっかりこなしていれば、お給料がもらえますよね。副業はやらなかったらゼロだし、やれば上限がない。会社の評価とは全然ちがいます。

Bさん

そうですね。会社だと、評価の仕方がどうしても「ミウラとしての相対的な評価」になって、漠然としてしまうところもありますけど、副業ではあくまで「自分に対しての評価」なので。とてもやりがいがあります。

編集部:収入以上に、気持ちの上での喜びが大きいのですね。

Bさん

収入アップはもちろんうれしいですが、僕は趣味である歴史を追いかけていくうえでいろんな人に親切にしていただいていたので。あとに続く人たちにも自分が学んだことや資料、考察を何らかの形で残せるのがうれしいです。歴史関係の人脈が増えて、同じ深さや目線で語れる人ができたのもありがたい。

Aさん

私は、欲しい服や食べ物を我慢しなくていいのがうれしいです。個人を認められたと感じることも増えてきて、自信につながってきています。

また、自分で得た成功体験が、本業での自分のメンタルを支えてくれています。好きなことのスキルが上がっていくのもうれしいですね。

編集部:副業が本業にもよい影響を与えている感じですね。

Bさん

毎日充実して楽しいです。本業とは全然ちがう仕事をすることで、ちょっとだけ自分の立ち位置を俯瞰して見られるようになった気がします。

副業をして大変だったこと

Aさん

見積書や請求書の書き方が分からなかったことや金額設定が大変でした。あとは、確定申告が大変でしたね。分からないことだらけでした。

編集部:Aさんが副業スタートされたのは11月ですよね。2ヶ月で確定申告の対象ということは・・結構、稼いでますね!?

Aさん

はい。申告しないといけない程度には稼いでいます。

Bさん

僕も確定申告のことが全然分かってなくて。新卒で入社して24年間ずっとミウラで働いているので。僕のように「確定申告や、納税の仕組み自体分からないから不安だ」という人は多そうです。

編集部:確定申告はどうやって乗り越えたのですか?

Aさん

同業のオンラインコミュニティに聞いたりして進めました。社内で聞いても分からないことなので、会社以外にコミュニティを持つ大切さを実感しました。副業に関わるものは経費として計上できることとかも、教えてもらったりして。Bさんは経費を計上してますか?

Bさん

あ!うっかりしていました。今まで、歴史のことで移動したり、資料集めたりしてたんですが、それも「交通費」として経費になるんですね。よい情報を聞きました。これから、ちゃんとします(笑)。

こうなれば副業に挑戦しやすい!?

編集部:会社的として「もっとこうなったら副業に挑戦しやすくなるな」という部分はありますか?

Aさん

トライアルはありがたい制度ですが、期限付きなので、正式なものになるまで申請する人は限られると思います。トライアルした結果、「やっぱり副業NGです」ってなってしまったら、今やっている仕事先にも迷惑をかけちゃいますからね。

Bさん

今まで副業OKにしてこなかった背景には、勤務の管理が難しいんじゃないかなと思うんです。副業の方に力を入れすぎても、本業のパフォーマンスが下がってしまうし。その辺の管理はとても難しそうですよね。

僕は普段通りの生活なので問題ないのですが、夜遅くなってしまって仕事でミスしちゃう・・・とかになってくると問題ですよね。何かミスがあったときに、「あいつ副業してるからじゃない?」って思われたくはないですよね。

だから、常に「副業のために、本業を疎かにしない」という意識はあります。

編集部:確かにチャレンジしたい副業の内容と、本業の条件によっては、物理的に難しそうですよね。

Bさん

社内研修のときに、ちょっと副業の話題があがったんですけど、拠点のフィールドエンジニアの方が「時間がないよね」って言ってました。拠点の方は、お客様側の都合に合わせて土日出勤することもありますよね。時間が拘束される副業だと、難しいんじゃないですかね。

ただ、「本業の許す範囲で自分の責任でする」のが副業の定義だと思いますので。トライアルではなく、正式採用さえしていただいたら制度に関して望むことはありません。

Aさん

私はフレックス制度 もしくは時差出勤の利用の緩和があると嬉しいです。製造グループ会社所属なので、現状そのような制度がなく…。

たとえば私の副業の場合、依頼主との打ち合わせの時間がなかなか合わなくて。。。企業からの依頼だと勤務時間が重なってしまうし、仕事が終わってから連絡しても相手はもう勤務外なので。そのズレが納期に影響するんですよね。

通勤時間ももったいないので、フルリモートとフルフレックスとかだったら最高ですね。

Bさん

僕の副業は、全部メールのやり取りで完結するので問題ないです。僕は出版社の人と会話したことはないので。編集者さんも副業っぽいんですよね。むしろやり取りも夜の方が多いです。

副業トライアルが気になる人にメッセージ

Bさん

やりたいこと、挑戦してみたいことがあるのであれば、やってみたらいいと思います。そんなにハードルが高いわけではないので。

Aさん

同じくです。逆に、やりたいことがなければやらなくていい。

編集部:そうですよね。そもそも「副業してもいいよ」って言われても、やりたいことがなかったり、自分に何ができるのか分からなかったりする人にとっては、全くイメージのつかない世界かもしれないですよね。

おふたりはたまたま好きなことが副業になっているパターンですが、「お金が欲しいから」とか他のモチベーションで副業するパターンもあるはずですよね?

Bさん

交流が目的というパターンもありそうです。「会社以外の居場所」を作りたいという需要はあるかもしれませんね。お金をいただくこととは別に、人脈が広がったり、知識を吸収できたりするというメリットもありますし。

Aさん

それはありますね。副業をしていると、社外の人とたくさんやり取りをすることになるのですが、社外の人たちと接していて「人ってこんなに外交的なんだ」って思います。会社の人たちに、「もっとコミュニケーションがんばろうよ」っていう気持ちになります(笑)。

外の世界を知れたのは大きな収穫でした。

編集部:なるほど・・・!世界が広がる感覚があっていいですね。いろんな側面で副業のリアルを知ることができました。ありがとうございました。


まとめ

今回は、「好きなこと」を副業にしているお二人に話を伺いました。とても楽しくお仕事をされていて、本業にもよい影響があることが分かりました。ただ、業種によっては副業は難しいのでは?「やりたいこと」がない人には全くイメージがつかないのでは?という意見も飛び出してきました。

次の記事では、拠点の社員に副業に対してどのような印象を持っているのか対談形式で話を聞きます。どんな意見が出てくるのか、お楽しみに!

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