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ミウラとモノ

一流フィールドエンジニアになるための秘密施設に迫る!(前編)

今回のミウラプラスは、1,200名を超えるフィールドエンジニアが必ず訪れるという「実習場」について、ゲームステージにアレンジしてご紹介します。少しずつレベルアップしていくエリッツ君とそれを見守るネムソン師匠。一流フィールドエンジニアへの道のりは長く険しいですが、それらを支える教育制度は非常に充実していることが伝わると嬉しいです。後半ではエリッツ君とネルソン師匠のそれぞれの思いを知ることができますのでお楽しみに!

プロローグ

数々の過酷な試練に打ち勝ち、偉大なフィールドエンジニアとなるための登竜門がここにあり。時には命に関わる重大な責任を負うが故に、失敗は許されないフィールドエンジニアたちが、己の鍛錬のために制覇を志す試練の場である。今回はミウラの修行生「エリッツ君」がこの修行に挑む!

登場人物

エリッツ君

新人フィールドエンジニア

プロフィール

機械いじりは大好きだけどボイラをはじめ産業機械の製品については初心者。右も左もわからないひよっこ。ネムソン師匠に促されるままにこの施設にやってきた。

Profile Picture

ネムソン師匠

この施設を取りまとめるボス的存在

プロフィール

約1,200名いるフィールドエンジニアの成長を温かく、時に厳しく見守っている。エリッツ君をはじめフィールドエンジニアのレベルアップのための訓練を日々考えている。

Profile Picture

ステージ1
機械いじりカチャカチャの間
~高所作業も克服~


ボイラがこんなにたくさん!

フフフ…壮観じゃろう。
ここには各種ボイラ、滅菌器、コンプレッサなどが揃い、実機を使って機器のメンテナンスや、トラブルの対処法などを学んでおる。

水素ボイラ AN-2000BS が追加されました!(2024年4月撮影)

これをみよ!新鋭機の水素燃料ボイラだ!
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて販売開始したクリーンなニューマシーンである。
かっこよかろう?この機能美がたまらんのう…。
この貴重な実機にて、水素燃料ボイラ特有の機能を学ばねばならん。君のようなひよっこは勿論じゃが、この塔で試練に打ち勝った手練れのフィールドエンジニアでもこうした新鋭機について再び学びに戻り、更なるレベルアップをしてフィールドに戻ってゆくのだ。

水素燃料ボイラ!噂には聞いておりましたが初めて見ました!
それにしてもひよっことは… 私を甘く見ないでください。

Danger!試練其の1

ほう、ではまずお前の心得と身のこなしを見てみようではないか。
年々ボイラも大型化してきておるから、時には高所へ登る危険な任務もある。自らとお客さまを守ることができるかな?

高所作業訓練の様子

(心の声)
師匠がじーっと見てるから基本に忠実にっと。
フルハーネス、ヘルメットをちゃんとつけて、よいしょ、よいしょ。急がず、フックを確実に取り付けて着実に登っていくぞ。

よし、そこからこのヘルメットに向かってスパナを落としてみよ。

スパナを落とすなんて、そんな大胆な・・・。
え~~い、そりゃ!(落とす)

どうじゃ、刺さらんじゃろ。
これこそがヘルメットの重要性なんじゃ。
もし普通の空き缶じゃったら、突き刺さって貫通しておるぞ。
ヘルメットの重要性が分かったか?

突き刺さって貫通・・・・ (ひぇ~💦)

全装置を身に着けておるからといっても油断は禁物。万が一重量物が落下した際にも身の安全を確保することが必要じゃぞ。
ただし!そうは言っても高所作業では工具や部品を落下させないことが前提。両面から安全を守ることが重要なんじゃ。

わかりました!わかりましたから、そろそろ下りてもいいでしょうか?!
(単純に高いところが苦手・・・)


ステージ2
危険体験バチバチの間
~可視化で仕組みを習得~


実習場2F 水処理機器の一部

ここに並ぶのは主に水処理機器じゃな。ボイラに使用する水は無論、飲用、工場用、純水など幅広い用途に使う水をつくる機器が揃っておる。軟水装置やボイラ内部の構造を可視化し、動きや状態を確認した上で、メンテナンスを学ぶことができるぞ!百聞は一見にしかず!実際に見て学ぶことがどれだけ重要か!

可視化の例として、この軟水装置では、軟水が作られている様子や、塩水の使われ方がよ〜くわかるし、こっちのボイラでは、水管内の水位のコントロールや、蒸気の状態、乾き度への影響などをじっくりと確認することができるぞ。

興味深すぎる!これが可視化装置ですか!
理屈で分かっていても、実際に動くところを見ると見ないでは全く違うな〜。ほうほう、見ていて飽きないですね!こっちは何の機械だろう…。

Danger!試練其の2

待つのだエリッツ君。まずここでお前にやってほしいのはこっちじゃ。これを持て。

       ↑こちら、実際に使用しています

魚肉ソーセージ?もう休憩ですか?ビールも出ますか?

そのソーセージを、この機械のな、ここんとこに、ちと当ててみよ。

いやいや(笑)これは私でも展開読めますよ。こんなのどうってことな…
〈 バチバチ~ジュジュジュジュ~ 〉

わ!! 普通にびっくりしてしまった…。こえーー!これは何ボルトくらいですか?

200ボルトじゃ。現場では一般的な電圧じゃが、活電部分に誤って触れてしまうと、電圧によっては筋肉が硬直して離れることができず、重い火傷を負ったり、場合によっては死に至ることもあるんじゃ。熱なら熱源に近づけば熱いので避けることもできるし、万一触れてもその箇所だけの負傷じゃ。しかし電気の場合はどうじゃ?触れるまで分からないし、触れたらどこからどこへ抜けていくか、どこが焼けるか分からない。非常に恐ろしいものじゃ。

確かに!電気の容赦なさは伝わりました!これが手だったかと思うとめちゃくちゃ怖い!しかしこの香ばしい匂いはビールが…

まだ言うか…
ここでは他にも「ガス漏れ爆発」「残留電荷(コンデンサ)による短絡」「電動機械の巻き込まれ」などの恐怖体験ができるぞ。
命を落としかねない重大事故を未然に防ぐためにも、ここで体験することで危険意識をさらに高めるのじゃ。

身に沁みました。。確かに体で体験したことで安全意識が格段に高まりました!怖いしとっても重要ですね!

現場に出て半年から1年くらい、ちょうど慣れてきた頃に、改めてこの体験をするのも重要なことなんじゃよ。


番外編


ミッション|頭を柔らかくして機械と友達になれ!

エリッツ君。ここでちょっと面白い試練を与えてやろう。お前の頭脳の柔軟性を見せてくれ。

Challenge!試練其の3

この模型をできるだけ早く走らせてみなさい。
現状でタイムラップは約7~8秒じゃ。

これは懐かしのミ◯四駆じゃないですか。得意ですよ!見たところ、コイツはちょっとモーターの取付剛性に問題があるように思います…カチャカチャカチャ…

そうやって目の前の状況に応じて臨機応変に対応できる柔軟性が大事なんじゃよ。その能力を磨くためにこういう遊び心も取り入れておるわけじゃ。

なるほど!楽しみながら学べるっていいですね!柔らかい頭も必要ということか・・お!やった!1秒短縮!


ステージ3
知識習得ガリガリの間
~電気回路を解明~


ここにはフィールドエンジニアに必要な電気系統の実習と、知識をつける座学がそれぞれ設けられておる。お客様先に訪問した際にも、電気系統の簡単な要望なら自分で対応できるようになるためじゃ。技術も知識もこうして幅広く補強し、対応する力を高めていくのじゃ。

実習場3Fでの座学の様子

最上階に来て実習に勉強か〜。これは予想してませんでした。

なにか文句があるのか?

いえ、ございません…。

Danger!試練其の4

頭を使って、目的に応じて電気回路を繋ぎ、ちゃんとした配線ができるようあらゆるパターンでの実習を繰り返すぞ。集中せよ。

頭と体をフル回転!ちょっと苦手分野だったけど丁寧に教えてくれるから分かりやすい!確か外国から来た勇者もいたけど、頑張ってたなー。

こうしたバリエーション豊かな鍛錬により、ミウラではボイラー技士や電気工事士など年々数多くの公的資格取得者を輩出しておるのだぞ。それに加えて、「熱ソムリエ」や「熱マスター」といったミウラ独自の資格も設定し、お客様が一番欲しい熱を、一番いい組み合せで提供ができるフィールドエンジアを育成しておるんじゃ。

かっこいい!!✨
私もいずれはソムリエ&マスターを目指したいです!

さいごに

こうした数々の試練をクリアし、またスキルを更新していくスペシャリストが信頼を得て、いつもお客様の機器を見守っておるんじゃ。またミウラの研修は1,2,3…年目というように各ステップで分かれており、どんどんレベルアップしていく構造になっておる。機種ごとの試験もあり、それらをクリアしてはじめて1人前と認められるのじゃ。先はまだまだじゃぞ!やれるか?

燃えてきました!噂には聞いておりましたが、見て、触れて、体感して学べるという充実感はすごい! 最初はちょっとビビってましたが、一流のフィールドエンジニア、僕の目指すべきゴールです!

\つづく/

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