1. HOME
  2. すべての記事
  3. 使用電力の9割が捨てられている?!ミウラの「熱回収式電動エアコンプレッサ」で熱を回収して賢く省エネ!
ミウラとモノ

使用電力の9割が捨てられている?!ミウラの「熱回収式電動エアコンプレッサ」で熱を回収して賢く省エネ!

空気を圧縮して生まれた力を利用して、工場のいたるところで活躍している「エアコンプレッサ」。
実は、このエアコンプレッサには無駄になっている熱がたくさんあることをご存知でしょうか?
今回の記事では、捨てられる熱を新たなエネルギーとして活用する、ミウラの「熱回収式電動エアコンプレッサVA」についてご紹介。
ミウラのウラを伝えるミウラplusならではの目線で、『初心者でもわかる』製品紹介をさせていただきます。

※本記事の内容は、2023年3月取材当時の内容です。製品情報等、最新の内容と異なる場合がございます。ご了承ください。
なお、最新情報は弊社ウェブサイトよりご確認ください。

エアコンプレッサってどんな機械?

エアコンプレッサとは、自転車の空気入れのように、力を加えて空気を圧縮する機械のことです。

圧縮した空気が勢いよく噴き出す力を利用して、ものを飛ばしたり(エアブロー)、動かしたり(エアドリル、エア駆動バルブ)、さらに塗料と混ぜることで塗装することもできます。

圧縮した空気は、ホースや配管を通していろんなところに運ぶことができるので、工場内のさまざまな場所で使うことができ、非常に便利です。

もったいない!大気に捨てられていく‟廃熱“

工場で使われるエアコンプレッサは、たくさんの空気を圧縮するので、電気モータの電力を使っています。電気モータなので、電気を使いますが、実はその電力は、9割が熱に変わってしまい、放出されているのです。

エアコンプレッサは稼動するうちにみるみる熱くなります。そのため、夏場になると、エアコンプレッサ室の室温は40℃を超えることも

電気ポットだと、お湯を沸かすためだけに電気を使うので使った電力の10割が熱になりますが、エアコンプレッサの場合は、使用したエネルギーのほとんどが熱に変わり、それを有効活用できないまま大気に捨てられてしまっているのです。これは非常にもったいないことです。

廃熱を‟高温水“に変える!ミウラの「熱回収式電動エアコンプレッサ VA」

そこで活躍するのが、熱を集めて高温水として再利用することができる「熱回収式電動エアコンプレッサ VA」です。

この「熱回収式電動エアコンプレッサ VA」は、コベルコ・コンプレッサ製の電動エアコンプレッサに、ミウラが独自開発した「圧縮熱回収ユニット」を組み合わせることで、最大70℃の高温水を作ることができます。それにより、これまで捨てられていた廃熱の9割を熱回収し、有効活用することが可能になりました。

得られた高温水は、工場のボイラ給水だけでなく、手洗い・洗浄などさまざまな用途があります。わざわざ燃料を焚いて沸かしているお湯が、工場廃熱から得られるなんて、ずいぶんお得な話だと思いませんか?

最大の特長は「空冷」と「水冷」のハイブリッド!

ところで、エアコンプレッサが圧縮空気を送り続けるためには、冷却がとても重要です。それは、潤滑油と圧縮空気を高温のままにしておくと、機械が故障してしまうので、支障のない温度まで冷却する必要があるからです。

一般的に、電動エアコンプレッサには、潤滑油と圧縮空気を冷ますのに、ファンを使った「空冷」と水に熱を奪わせる「水冷」の2パターンがあります。

空冷の場合は、扇風機で扇ぐイメージ。熱エネルギーは生かされることなくそのまま捨てられてしまいますね。水冷の場合、先にお伝えしたように、高温水を作ることができますが、お湯が要らなくなってしまったときは、お湯を捨てるか、エアコンプレッサの使用を止めるしかありません

「熱回収式電動エアコンプレッサ VA」の最大の特長は、「空冷」と「水冷」のハイブリッドであること。
両方の冷却方法を直列でつなぐことにより、温水の要不要によって水冷と空冷を切り替えられるので、温水を利用しないタイミングも継続運転が可能になりました。つまり、生産に必要な圧縮空気の安定供給と、廃熱回収による省エネが同時にできるのです。

もちろん、エアコンプレッサとしても高性能!

VAの主要部となるコンプレッサは、最高水準のコベルコ・コンプレッサ製

たとえば代表的なVA-750CO型では、クラス最大級7.5m3/minの空気量!また、熱交換器と内蔵ファンの見直しにより、周囲温度50℃でも止まらない耐久性も実現しています。

よりパワフルで、かつ効率的に熱回収をするVAは、長く稼動できることも強みです。

どれぐらい省エネ&低CO2

またVA-750CO型の場合は、負荷をかけるのに必要な分だけの電力でモータの回転を制御する「インバータ制御」によって、さらなる省エネも実現しています。そして熱回収により、ガスなどの燃料を使ってお湯を沸かす量を減らせるわけですから、とことん省エネ。

CO2削減にも繋がります

従来のエアコンプレッサと年間コストを比較すると、年間約38%ものコスト削減になるんです。
また、CO2も年間38%ダウンできます!


このように、環境にもやさしく、コスト削減も叶う、ミウラの「熱回収式電動エアコンプレッサ VA」

詳しい情報は、ミウラの製品サイトからご確認ください。
https://www.miuraz.co.jp/product/thermoelectric/compressor/va.html

他にも、オイルフリーの食品業界向けコンプレッサなど、さまざまなコンプレッサをご用意。
製品ラインアップはこちらの専用サイトから。
https://www.miuraz.co.jp/product/thermoelectric/kobelco.html

2023年8月には新型「VA-210SF」も登場します。
https://www.miuraz.co.jp/news/newsrelease/2022/1366.php

キーワード

おすすめ記事

PAGE TOP