【後編】教えて米ちゃん!ミウラの新社長と若手社員の双方向コミュニケーション
前編に続き、「米田さんと話してみたい!」と立候補してくれた若手社員3名と一緒に、ミウラの社員が気になっているギモンを、米田さんに直接ぶつけてみました!後編では、さらに真面目なお話も伺えたので、ぜひ最後までご覧ください。
前編はこちら
もくじ
参加者プロフィール
よねだ つよし
米田 剛
代表取締役 社長執行役員 CEO兼CTO
プロフィール
1991年に三浦工業に入社。
2005年にDS技術・業務管理部長を務め、アクア事業や環境事業、ランドリー事業などの推進者として事業の成長に貢献。長年にわたり新技術の開発に自らが携わる。2022年にアイナックス稲本株式会社 代表取締役 社長執行役員に就任。2024年4月に当社の代表取締役 社長執行役員 CEO兼CTOに就任。
いそ たけし
磯 岳志
アクア埼玉営業課
プロフィール
2024年3月入社のルーキー。
機械商社から三浦工業に転職。鹿児島県出身。趣味・特技は食べることとお酒を飲むこと。現在は埼玉支店 アクア埼玉営業課で営業として活躍中。
すぎうら けいた
杉浦 渓太
生産技術部 TPM推進課
プロフィール
高専卒業後、2018年に入社。
広島県出身で、趣味はゴルフやスノーボード、音楽を聴くこと。2児のパパとして、仕事でもプライベートでも奮闘中!
しもおか たくみ
下岡 拓海
岡山メンテ 副主任
プロフィール
2019年に入社し、下関メンテ配属。
その後、2020年に岡山メンテに異動。
趣味は、カメラとドライブ、そして最近始めた筋トレ。2024年に副主任になり、より一層責任感を持ちフィールドエンジニア(以下、FE)の業務を行っている。
質問7:もし、社会人1年目に戻れたとしたら何を大切にする?
米田さんは1991年入社ということですが、もし入社当時の社会人1年目に戻れるとしたら、何を大切にしますか?
私は入社して20年ほど松山本社勤務だったので、もし社会人1年目に戻れたら、早く拠点に出たいですね。
2010年にアクア戦略統括部ができたタイミングに合わせ、拠点に異動となりました。そこで営業の経験もないのに営業統括部長を務めたんです。拠点に異動し、現場でさまざまなお客様と関わったこと、現場を見ること、現場のスピ-ドを感じることで私自身の視野が格段に広がりました。ですから、もし1年目に戻れるとするなら、「若いうちに拠点に出て営業やFEを経験してみたら良いぞ」と自分に伝えたいです。
将来的に生産や技術の道に進みたいと考えている人も、拠点で営業やFEを経験することは必ずプラスになると思います。
私も営業を担当していますが、やはりお客様と話すといろいろな見方があるので、対応能力も求められる分、全て自身の経験値になりますよね。
その通りです。技術も営業も、それぞれに大変なことがあります。私は両方の業務を経験し、それぞれの面白さも、大変さも理解していることは、今の立場になってから改めて良かったと思っています。
質問8:残業時間を削減するにはどうしたら良い?
私はFEとして働いていますが、どうしても残業が多くなってしまいます。米田さんが考える残業時間削減のための施策などがあれば教えていただきたいです。
国内におけるミウラの利益源はFE(拠点)にあり、当社にとって非常に重要な役割を担っています。しかし、FEは人手不足により負担も大きく、どうしても残業時間が増えてしまっている現状も理解しています。
そんな中で、お伝えするのは少々酷ですが、今後社員のみなさんの待遇をより良いものにしていくためには、やはり利益をあげる必要があります。利益をあげるということは、機器の販売だけではなく、メンテナンスなどのサービスの部分を広げていかなければなりません。そう考えたときに、ワンストップサービス(IoTで繋がり工場全体管理と工場運営サポ-ト)の拡充を行うことが必要だと私は考えています。
もちろん、単純に業務を増やしてしまうのでは、現在起きている課題の解決にはなりません。
新しいことをするためには、今やっていることから必要ではないことをやめる、あるいは、かける時間(量)を減らす必要があります。今あるルールも、本当に必要なものなのかを見直し、必要ではないものについてはやめる決断をしていかなければならないと感じます。
また、社内での最適配置を含め、FEの人を増やすために採用活動も積極的に行います。
会社として、改善できることはもちろんしっかりと改善していきますので、現場のみなさんも、やめることでの時間の生み出しと人材増はあるとした上で、新しいことへの挑戦を前向きに捉えるマインドチェンジをいただけたらなと思います。
おっしゃる通り、現場で働く社員の意識改革も必要ですね。
それでは、新しく採用された人が長く続けられる環境作りを行うという点について、いかがお考えですか?
まずは、待遇面は重要なことだと考えます。今回、人事制度も変わり給与もグレードに応じたものに変わったと思います。グループ会社も含め、今後も待遇面の見直しなどは必要になると思います。そして働き方については、在宅勤務もできるようになりました。多様な働き方の選択ができるよう、取り組んでいきたいと思います。
今、ミウラで働いてくれているみなさんが少しでも仕事にやりがいを感じ、公私共に幸せになってもらえればと思います。
あと、働きやすい職場になるよう一緒に取り組むことも大切ですね。みなさんのエンゲージメントを高めていくことは、私の重要な役割の一つです。
在宅勤務により、ライフステージが変わっても働きやすくなりますね。在宅勤務ができる部署、できない部署があるとは思いますが、選択肢が増えるだけで気持ちも楽になると思います。
質問9:仕事をする上で1番大切にしていることは?
これは、質問というより相談です。私は、今年から岡山メンテの副主任になったのですが、もともと人に仕事を任せることが苦手で、自分の業務で精一杯になってしまっている状況です。そこでぜひ、米田さんが仕事をする上で大切にされていることを教えていただきたいです。
ミウラの創業者である三浦保さんが生前大切にされていた「愛は愛を生み、信は信を生む」という言葉があります。私が結婚する際に、三浦保さんが手書きでこの言葉を贈ってくださいました。大変人間愛に溢れた方でした。
私が社長になり、仕事をする上で大切だと改めて思うのは「相手をリスペクトすること」です。国内外の企業を買収したり、新しいことをどんどん行っている当社ですが、その土地・会社の文化や人を尊重しリスペクトすること、これが仕事をやっていく上で大切なことだと感じます。
仕事は一人ではできません。社内・社外の人がいて成り立っています。ですから、その人を信じること、思いやること、そうしたことがより良い人間関係を築き、良い職場環境になった結果、仕事が上手く進んでいくのだと思います。
相手をリスペクトすること、ですか。私にもその言葉が響きました。
私自身、下岡さんと同じく誰かに頼るよりも自分でやった方が早いという考えを昔は持っていました。しかし、あるチーム(組織)のリーダーになると、チームでどう成果を出すかを最優先に考えます。一人でするよりもチームで進めた方が大きな成果が出せますよね。
働いていると、大変な仕事にぶつかり、失敗や挫折もあると思います。しかし、そういったときに、人はすごく成長するんです。きっと下岡さんもそうでしたよね。
メンバー全員が、その成長するチャンスを得られるようにしないといけないと思います。
自分一人でできることは限られています。チームを信じることが、今の下岡さんには必要かもしれませんね。
ありがとうございます。まずは、改めてチームのみんなをリスペクトして、信じる勇気を持ちたいと思います!
質問10:米田さんにとって仕事とは?
30年以上、ミウラの前線で活躍されている米田さんにお伺いしたいです。米田さんにとって仕事とは何でしょうか?
自らの思いで取り組み、刺激と達成感を感じられるものでしょうか。
これまでさまざまな事業をしてきて多くの失敗・挫折もありましたが、やはりそこで得られるのは達成感でした。仲間の大切さを実感し、自分の価値も知ることができます。もちろん生きていくためにお金を稼がなければいけないので働くわけですが、やはり生活の中には多少の緊張感を感じられる場所があった方が良いと私は思います。それを感じられる場所が、職場です。
私も仕事をしていると、たくさんの刺激があります。まだまだ知識不足な部分があり、苦労していますが、「挫折は成長」米田さんの言葉を糧に学び続けたいです。
米田さん、今日は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!
私も、今日はみなさんとお話できて楽しかったです。ありがとう。
ミウラのココが好き!
開始前は、どこか緊張した様子だった磯さん、杉浦さん、下岡さんでしたが、お酒のパワーも借りつつ、いざ米田さんとお話してみると、その温かいお人柄に非常に会話も弾み濃い時間となりました。
最後に、編集部から米田さんに一つ質問してみました。
「ミウラの好きなところはどこですか?」
立ち止まらないところです。2023年度、ミウラは過去最高の利益を出しました。それで満足して終わってしまうと成長はありません。
前社長の宮内さんもおっしゃっていましたが、「停滞は衰退」です。
立ち止まらず前に進み続けることは、昔からミウラのDNAとして受け継がれていますので、これからも大切にしていきたいです。
おわりに
1991年の入社当時から30年以上、ミウラの社員として前線で活躍してきた米田さん。その中で、数えきれないほどの失敗と成功を経験しながら進み続けてきました。「立ち止まらない」この言葉には、米田さんの非常に強い意志が込められているように感じました。
今回この企画を実施するにあたり、ミウラの社員に「米田さんに質問したいこと」を募集したところ、なんと100件以上の質問が寄せられました!今回取り上げることができなかった質問については、またどこかの機会で米田さんに聞いてみたいと思います!
米田さん、たくさんの質問に答えていただきありがとうございました。
取材協力
CIRCUS(サーカス)CAFE&DINING
https://www.instagram.com/circus_cafe.dining/