1. HOME
  2. すべての記事
  3. 育休のほんね vol.2 ~3人の立場で語る、男性育休という選択~
ミウラとヒト

育休のほんね vol.2 ~3人の立場で語る、男性育休という選択~

みなさんは、「男性育休」と聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか。
vol.1では、男性の育休中のリアルな1日をご紹介しましたが、今回は、管理職・育休取得経験者・育休を取得したことがないパパ社員の3名に集まっていただき、男性育休について率直に語り合っていただきました。
制度の話にとどまらず、働き方やチームとの関わり方、周囲の理解について。現場で見えてきたリアルな声をお届けします。

※本座談会には、育休制度への理解のため、ダイバーシティ推進課の担当者にもオンラインで同席いただきました。

前編の記事はこちら
▼育休のほんね vol.1 ~“休み”ではなかった24時間~
https://miuraplus.com/articles/04101.html

この方々にお話を伺いました

ながの としたか長野智臣さん

NAGANO Toshitaka

練馬支店 支店長 練馬営業課/課長兼務

2004年入社。FEとして八王子・葛飾・羽田支店での勤務を経て、2024年から練馬支店に。長女(大1)・長男(高2)・二女(中3)・三女(小5)の4児の父。趣味は、バイク、読書、熱帯魚やメダカ、キャンプ。

長野智臣さん

うえだ おさむ上田治さん

UEDA Osamu

横浜支店 アクア横浜営業課/課長、
横浜メンテ営業課/課長兼務

2007年入社。京都・大阪で7年間営業を経験後、練馬・葛飾支店で11年間FEとして勤務。今年4月から横浜支店に赴任。長男(7歳)・次男(1歳)の2児の父。次男が生後4か月の頃(2025年6月30日~8月3日)に育休を取得。趣味は料理と育児。

上田治さん

くきだ きよしろう茎田清志朗さん

KUKIDA Kiyoshiro

八王子支店 八王子西メンテ

2021年入社。入社以来、八王子支店でFEとしてボイラメンテナンスを担当。長女(1歳)誕生時は育休を取得せず。趣味はスケートボードと、子どもと遊ぶこと。

茎田清志朗さん

“男性育休”って、どういうイメージ?

編集部
まずは、今回のテーマ「男性育休」について、実際にどのような印象を持っていますか?

長野さん
自分の子どもが生まれた頃は、「ママが育児をする」という考えが当たり前でしたね。でも今は共働きが増え、家事や育児を分担する流れも広がっているので、男性が育休を取ることも自然なことだと感じています。

上田さん
そもそも男性、ましてや管理職で取っている人はほとんどいなかったと思いますね。けれど私自身、「使える制度は活用したい」という考えでしたし、次男が生まれたときは両親が遠方で支援を受けにくかったので、自分がやるしかないと思い取得しました。
茎田さん
僕は昨年娘が生まれたんですが、その頃は部署異動も重なり、担当エリアを実質自分しか把握していない状況だったんです。制度として男性も育休を取得できることは知っていたんですが、業務面の不安から取得はできませんでしたね。

編集部
もし将来的に取得する機会があれば、どう考えますか?

茎田さん
もし環境が整えば、取得したいです。
上田さん
大丈夫、取れますよ。私は“1か月”と期間を決めて、事前に仕事を前倒しして準備を進めました。

制度は広がる一方、“取りづらさ”も

ダイバーシティ推進課
法・制度改定や人事部からの働きかけもあり、社内では育休(「配偶者出産休暇」「出生時育児休業」「育児休業」のいずれか)を取得した男性社員の割合が、2024年度81%、2025年度83.5%まで伸びています。以前は、「1日だけ取得」といったケースが多かったのですが、2週間ずつ2回に分けて合計1か月取得するといったパターンも増えてきています。

上田さん
約80%という数字は、1日など短期休暇も含めた取得率ですよね。正直、現場感覚としては、長期の育休まで取得している人は逆の割合(約20%)くらいしかいない印象がありますね…。

茎田さん
長期取得となると、僕の周りでもあまりいませんでした…。僕自身も有休を使って週末を3連休にするような形で対応しましたね。
上田さん
やはり補助が出るとはいえ、収入への不安は大きいんですよね。例えば、ボーナス支給月の末日を含めて1か月以上取得すると社会保険料の控除対象になるなどの情報まで含めて事前に分かると、検討しやすいと思います。
そもそもFE職は有休消化率がそこまで高くないと思うので、残った有休を使う方も多いんじゃないかな。
長野さん
「育休=長期で休む」という認識が強く、必要に応じて1日単位でも取得できることを恥ずかしながら知りませんでした。柔軟に使える一方で、長期取得する人が負い目を感じない雰囲気づくりも必要ですね。
上田さん
私のときは同僚や上司も応援してくれましたが、例えば茎田さんのように、担当エリアを1人で任されている人が長期間抜けるとなると、同じようにはいかない難しさもあると思います。

[補足コラム]

\実際の育休取得のパターンは?/

①配偶者出産休暇
出産予定日6週間前~出産後8週間までの間に取得できる休暇制度。
※導入の有無や取得日数、申請方法などは企業によって異なる

[ミウラでは…]
1日単位での取得が可能で、最大3日取得可能。給与・賞与への影響はなく、特別休暇として勤怠システムから申請できる。

②出生時育児休業(産後パパ育休)
出産後8週間以内に、最大28日取得可能。2回まで分割して取得でき、「2週間+2週間」といった取り方もできる。

③育児休業
子どもが1歳になるまで取得可能。2回まで分割して取得できる。
※事前に連続した休業期間を申請する必要があり、期間中は原則として業務を行えない
※「毎週1回ずつ休む」などの取り方は不可

ミウラの男性育休取得率は、「配偶者出産休暇」「出生時育児休業(産後パパ育休)」「育児休業」のいずれかを取得した社員の割合

上田さん
私の場合は育休後も、有休や半休を活用しながら、できるだけ育児の時間を作っていました。

編集部
育休については、ご自身で調べたんですか?

上田さん
かなり調べました。個人的に。会社のポータルサイトにも情報公開されているんですけど、自分で見に行かないといけない。そこに時間を割く余裕がなかったり、そもそも意識が向いていなかったりする人も多いと思います。
茎田さん
確かに、僕自身はそこまで詳しく調べなかったです…。義母が1〜2か月ほど、毎週手伝いに来てくれて、妻も「取らなくても大丈夫」と言ってくれたので調べるのをやめました。
上田さんは、取得してよかったですか?

上田さん
次男のときに育休を取って、朝から晩まで子どもと一緒に過ごし、育児に集中できた時間は本当に貴重でした。育児って“fun”だけではなく苦しいところも…。身に染みて感じました。(笑)
茎田さん
育休は取れませんでしたが、僕はできるだけ早く帰って育児に関わるようにしていましたね。僕が子どもと遊んでいる間に妻がご飯を作って、その後は僕がお風呂に入れるという分担で。修理対応などで帰りが遅くなる日は、申し訳なさがありました。

“取りやすさ”って何だろう?

ダイバーシティ推進課
今は、ダイバーシティ推進課を中心に、会社として男性にも育休を積極的に取ってもらえるよう取り組みを進めています。
制度面では、社内ポータルサイトに詳細を掲載するほか、「(出生時)育児休業と配偶者出産休暇の取得意向確認書」が未提出の対象者には、人事部から制度利用を案内するメールを送っています。

編集部
制度を活用しやすくするためには、職場の雰囲気や上司の対応も大切ですよね。もし今後、部下から相談があったら、上司としてどう声をかけますか?

長野さん
ぜひ取得してほしいと伝えたいです。
ただ長期間休むとどうしても周囲の業務負担は増えます。だからこそ管理者としては、負担が偏らないようチームや会社全体で支え合う意識が必要なのかなと。

上田さん
FE職は、お客様ごとの機械や現場ルールまで把握しておく必要があって、定例業務を引き継いだ担当者がすぐ対応できるか…という難しさがあります。育休取得が原因で問題が起きたとなれば、結果的にまた取りづらくなってしまうので、フォロー体制は必要だと思います。
長野さん
営業職も、案件ごとに担当者なりの進め方があると思うんです。お客様との温度感や細かなストーリーまで共有するのは難しい。だからこそ、育休前に打ち合わせや共有が大切ですね。

編集部
上田さんは、どのように準備されたんですか?

上田さん
子どもが生まれる前から、「自分がいなくても回る状態」を意識していました。お客様にも後任を紹介して、一緒に現場に入りながら引き継ぎを進めて。
制度案内は出生届のタイミングで届きますが、正直その時点では遅いです。出産時期が固まった段階から本腰入れて動いて、やっと間に合う感覚でしたね。
ただ、茎田さんに関して言えば、義両親がいて育休を取る必要がない。本人がどこまで関わりたくて、それに対しての準備が半年なのか、産前後の有休で十分なのか。1回立ち止まって考える時間を作るといいんじゃないかと思います。

ダイバーシティ推進課
会社としても、全員が必ず育休を取るべきだとは考えていません。ただ、「本当は取りたいけれど取りづらい」という状況があれば、それは課題だと思います。取得する・しないを含めて自分に合った形を選べる環境が整うことが大切です。

“取りやすい環境”に必要なこと

編集部
実際に、「これがあったから取得しやすかった」と感じたことや、逆に「もっとこうだったら」と思うことは?

上田さん
2時間くらい話せますね。(笑)
取得しやすかった理由としては、制度や周囲の理解があったことは大きかったですね。
一方で、もっと早い段階から情報が届いたり、評価や収入への影響が分かりやすく見えたりする仕組み、あとは、取得する側も支える側も納得できる環境づくりが必要だと思います。

茎田さん
やはり、「自分が抜けても大丈夫」と思えるフォロー体制があれば、もっと取得しやすくなると感じます。

編集部
今後、会社へ希望することはありますか?

長野さん
各支店にある業績計画が、1人抜けても同じ計画のままだと、現場としてはかなり大変です。育休取得者分の目標を本社側で一定調整できる仕組みがあれば、周囲の負担も減るのかなと感じます。
上田さん
おっしゃる通りだと思います。
それと給与面についても、私は1か月育休を取得しても手取り年収はほぼ変わりませんでした。そういった年収への影響などの情報が分かりやすく公開されるといいのかなと思います。

これから育休を考える人へ

編集部
今回の座談会を通して印象に残ったことは?

茎田さん
制度を活用するなら、まずは自分でしっかり調べることが大切だと感じました。自分のときは正直、育休の取り方自体がよく分かっていなかったんです。「どう申請するのか」「何か特別な手続きが必要なのか」など、ハードルが高くて。

上田さん
実際の事務手続き自体は、そこまで大変ではないんですよね。だからこそ大切なのは、「自分がどうしたいか」だと思います。その上で周囲に協力をお願いしながら、できる準備を進めていくことが大事かなと。
茎田さん
すごく勉強になります!
長野さん
もし15~20年前に今のような環境だったら、きっと自分も育休を取っていたと思いますね。
本人が取りたいときに、負い目を感じずに取得できて、周囲も気持ちよく送り出せる。そんな雰囲気の組織にしていきたいですね。
上田さん
背中を押してくれる上司が増えれば、若い世代ももっと気軽に考えられるようになると思うんです。“取りやすい雰囲気”が次の世代へ繋がっていくといいですよね。

編集部
これから育休を考えている方へ、メッセージをお願いします!

長野さん
子どもの“今”の時間は、本当に今しかないので、後悔しないように。特に第一子のときは奥さんも心細いと思うので、ぜひ家族との時間を大切にしてください。

茎田さん
上田さんのように詳しい方もいるので、分からないことはまず相談してみることが大切だと思います。相談がしやすい雰囲気づくりも大事にしていきたいですね。
上田さん
育休は、誰かに強いられるものでも、逆に遠慮して諦めるものでもないと思います。その判断がしやすい環境であることが大切。私自身も、少しでもそういう雰囲気づくりや情報発信ができればと思っていますので、いつでも聞いてください。全国の社員のみなさんからの相談も大歓迎です。(笑)
※今回の座談会は、横浜支店にて開催しました

まとめ

男性育休は制度として広がる一方で、取得のしやすさには職種や業務内容、周囲の理解など、さまざまな要素が関わっています。
今回の座談会では、「制度をどう使うか」だけでなく、「どう支え合うか」という視点も多く語られました。
“取りやすい雰囲気”をつくるには、現場全体で考えていくことが大切なのかもしれません。

キーワード

おすすめ記事

新卒採用 エントリー受付中 新卒採用 エントリー受付中 キャリア採用 こちらをクリック キャリア採用 こちらをクリック
PAGE TOP